ひっさびさのハンドメイドネタ
最後に革細工をしたのは多分、手帳カバーを作ったときですか。
あの後、色々と作りたいものが浮かんだので、我らの味方『東急◯ンズ』さんで革のバルクセットを買いました。
言ってしまえば半端な端切れですが、とにかく沢山の種類の革が入っていて面白いんです。
色、柄、質、大きさも様々。
今回はその中から、表面加工を施した革を使って名刺入れを作ることにしました。
くだらない話をすっ飛ばしたい方は目次からワープしてください。
なぜ名刺入れか
今回の名刺入れは、友人へのプレゼントです。
とある北の国に住む私よりずっと年下の女性と、趣味(同人)を通じて親しくなりました。
彼女は漫画家を目指していて、私の周囲の中で漫画家や小説家に最も近いポジションにいると思っています。
実力も、熱意も、闘志も全て。
同人やってると、商業漫画家さんとも知り合う機会があるんですが、その方たちは出版社のなんちゃらパーティーとかに招待されるわけです。
そうすると、名刺の交換なんかもあると思うんです。
フリーランスの漫画家さんが名刺を作るのか不明ですが、いただいた名刺をポケットに入れるのはマナー違反。
名刺入れを持っていれば、自分の名刺ではなく頂いた名刺をストックすることもできるわけです。
かくいう私は、研究所で仕事をしていた会社員時代に名刺を作りました。
結婚して名字が変わり、作り直し、百枚近く捨てました。
仕事を辞め、百枚近く捨てました。
それでは早速作ってみましょう
どんな形にしようか考えた
革で作る名刺入れ、それなりに枚数が収まって、あまりガバガバせず、かといってキツキツだと使いにくい。
マチはあったほうがいいだろう。
画像検索から「いいな」と思ったものを見てみたら「笹マチ」という言葉にぶつかりました。
参考にさせていただいたサイトです。
マチの部分が笹の葉の形をしています。
マチが折りたたまれたり開かれたりしたときに、形がとても綺麗。
こちらのサイトでは型紙も公開していたので、珍しく型紙を参考にして作りました。
(いつもは適当、目分量)
切って縫っていく
というわけで、作り方はそちらのサイトが詳しいので省略(え?)。
本来であれば革の断面を綺麗にしたり表面を綺麗にするわけですが、ごめんなさい。
面倒なのでやってません。
作り終えてどうしても気になる毛羽立ちだけ、指や固いもので慣らしておく程度です。
人様に渡すプレゼントなのに……と思われるレザークラフターの方々、全くその通りです。
思わぬトラブル発生!
今回使った革、表面に加工がしてあるものなんですね。
いつも通り、あんまり細かく考えずに菱目打ちをしていきました。
加工のない革だと、菱目の間隔が多少ずれてしまっても、革が伸びてくれたり縮んでくれたりで帳尻があってしまいます(私の場合)。
ですので「ああ、なんかアールのとこズレてるかも」とか「革がズレてる」とか思いながらも完全スルーして菱目を打ち、縫い始めました。
しかし、加工した表面素材はフレキシブルじゃないんですね。
ベージュの革の縫い目を見てください。
見事な波打ちではないですか!
さすがにこれを人様に渡すことはできない……。
ということで、これは私がカードケースとして使用することにいたしました。
完成品は後ほど。
路線変更のカードケースづくり
0から始めたレザークラフト様の型紙通りに切り出した革の、マチのない方はレシピ通りに縫い合わせます。
マチのある側はマチをつけません(菱目は打ってしまった)。
マチのない方を縫い合わせたら、市販のカードケースの中身(透明なカードポケットが冊子のように連なっているアレです)の一番外側の一枚を差し込みます。
完成。
出来上がりがこちら
端折りすぎですね、色々。
きちんとホックが止まりますが、それでも結構な枚数が入ります。
今のところ、使いにくさなどは感じません。
それでは早速作ってみましょう(改)
今度こそ名刺入れを作るのです
伸び縮みしない加工部分のことを考えて、重ね合わせた革がずれないように、できるだけ正確に菱目を打っていきました。
マチ部分には、これもまた表面が加工された革を使いました。
金色にギラギラと光る素材で、全面に使うとうるさいけど、マチだけに使えばアクセントになりそうです。
マチの部分は縫うのが難しかったですね〜。
出来上がりがこちら
波打たないようにずれないように?
どの口が言った?
まあ、性格がでますよね、縫い目に。
閉じるとこんな感じで、手前の革の裏側にホックがついています。
開いてみましょう。
はい、こういう感じです。
ベージュがマチなし、黄緑がマチありです。
出し入れをする部分は力がかかると思うので、ちょっとしつこいぐらいに何度か縫いました。
マチはこのような感じですね。
キラキラしています。
毛羽がすごいですね。
名刺入れじゃなくても、何かのケースにはなると思うんだ。
そんなアバウトなプレゼント。
とても喜んでくれました。